第一回 トランクルームとは?
トランクルームを町中で見たことはありますか?
収納ビジネス、海外ではセルフストレージ事業等と呼ばれるこのビジネスは至ってシンプルなビジネスです。
トランクルーム用にカスタマイズした海上コンテナを土地に置き、コンテナ内のスペースを物置として貸し出しています。
ビジネスモデルは“月極駐車場”の運営と類似しており、預けられるお荷物に対しての責任はお客様にある点が特徴的です。専門的な資格や免許なども必要としない為、新規事業としての参入や副業として始められやすいビジネスになります。
またトランクルームの中でもパターンが複数あり、大きく2つに分かれます。
平地にコンテナを置く“屋外型”とビルの1フロアをパーテーションで区切る“屋外型”です。
今回はビジネス視点での特徴を解説します。
屋外型について
屋外型は最も参入しやすいビジネスになります。
理由として、【土地を既に所有していなくても出店できる】という点が最大の特徴です。
弊社の出店用地もすべて【借地】で開業しております。
もちろん土地を既に所有しており、土地活用やデッドスペースの一部活用等のケースはございますが、弊社や大手トランクルーム業者、投資家様も借地で行っております。
このため複数店舗の展開を可能としております。
※どのような出店用地が良いか等は、別記事にて解説致します。
屋内型について
屋内型のトランクルームは主に都市部に多く、テナントビルの一室に多く見られます。
こちらは一般的には【ビルオーナー様の空室対策】でトランクルームにされているケースがほとんどです。ビル購入時にトランクルームを設備として一室設けるパターンや、安い賃料でもトランクルーム業者に貸すというビルオーナー様も中にはいらっしゃいますが、室内トランクルームになっているほとんどの出店例は【築年数が古い空室ビルの活用】です。
一部出店例をあげると“リフォーム代金を掛けたくない”“借り手を付けるには賃料を下げなければならない”というお悩みを持つビルオーナー様です。
もちろんお金を掛けず希望賃料で借り手が安定して付くことが一番ですが、トランクルームにした方が安定収益を上げることができるケースがあるため、空室対策の一環としてオススメできる事業になります。


他にもバイクガレージタイプや家庭用物置を並べている現場等、様々な形で収納ビジネスを展開する方法はございます。
需要について
「トランクルームを借りてくれる人は多くいるのか?」
この疑問はビジネスを始める際に持たれる方は多いです。
結論から言うとトランクルームの需要とは「潜在需要」になります。
お住まいの地域に新しくトランクルームができたからと言ってすぐにトランクルームを利用しようとなるケースは少ないですが、何かのきっかけでその需要は発生します。
例えば、「子供が大学進学し、一人暮らしになった」「家族が増え、収納スペースが必要となった」「事務所の書類の保管スペース」等、様々な潜在需要が各地域に眠っており、のちに需要へと変化します。
トランクルームビジネスの特徴はこの潜在需要を狙うビジネスモデルになるため、【月に1件程の問い合わせ】を獲得していく、コツコツと積み上げる事業になります。
またこのビジネスの最大の特徴は【利用者様の解約が少ない】という点になります。
住居であれば築年数や生活レベルの変化によって退去になるケースがありますが、トランクルームの目的はあくまで【使用頻度の少ない物の収納】になるため退去が少ないです。
また退去する場合、1ルームの引っ越しレベルでの作業になるため退去処理が面倒等の手間を惜しみそのまま利用する方もいらっしゃいます。

以上簡単なトランクルーム事業の種別紹介と需要についてです。
この記事では数回にわたりトランクルーム事業の特徴を記載いたします。
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株式会社A.Pプランニング
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担当:大谷
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